| ハッピーバレンタイン 「カカシセンセー、ハイvv」 突然、カカシの家にやって来たナルト。 リビングで相も変わらずイチャパラを読んでいたカカシのもとにとてとてと近寄って来る。 そして、笑顔と共にカカシの前に現れたのは、ピンク色v畉麗に包装された箱。 「ん〜、チョコレートか?」 「なんで、わかるんだってばよ!」 おっきな瞳をまんまるに見開いたナルトに、カカシは思わず苦笑した。 わからいでか、今日は2撃P4日。 バレンタインデーである。 「ナルトこそ、よくバレンタインなんて知ってたね?」 チョコを持ったままのナルトを自分の元に引き寄せてカカシは言った。 タをいうと、ほんの少し期待はしていた。 けれど、ナルトがバレンタインなんて知ってるはずがないと半分諦めていたカカシ。 嬉しい誤算である。 「サクラちゃんから聞いたんだってばよ〜」 「そうか」 (サクラ!今度の任務はサスケと組ませてやるぞ!) 少しばかり二重人格気味な部下に、今日ばかりは心から感謝した。 「大好きな人にチョコレートをあげる日なんだって」 初めて知ったってばよ、とナルトが腕の中でカカシを見上げる。 好きな人にチョコレートをあげる日、とはいっても、それは女の子の話である。 しかし、カカシはナルトにはそのことを言わないでおいた。 そもそも、バレンタインデーに女の子がチョコをあげて告白するというイベントゥ体、チョコレート業界の売り上げUPのための戦略である。 本来のバレンタインデーは親q間で愛の教訓と感謝を書き記したカードを交換する習慣だったのが、そのうち男女が愛を告白して贈り物をしたり、さらには女性が男性に愛を告白する唯一の日とされるようになったらしい。 もともとは男女に関係ない行魔ナあるのだから、ナルトがカカシにチョコを贈るのはそれほどおかしなことではない。 何よりも、ナルトからのチョコレートをカカシが不満に思うはずがないのだ。 「そんでさ、これも一緒に作ったんだってば〜」 閧フ中の箱を掲げて、にこにこと嬉しそうなナルト。 「開けてもいい?」 カカシはそれを受け取るとナルトに尋ねた。 「うんっ!」 リボンを解くカカシの手元を、贈ったナルトの方がわくわくして見つめている。 箱を開けて現れたのは、板チョコを熔かして型に流しただけと思われるシンプルなハート型のチョコレート。 けれど、カカシにとって、チョコの出来具合や形なんてどうでもいいこと。 重要なのは黒っぽいハートの真ん中にホワイトチョコで書かれた言葉。 『スキ』 たった一言だが、そのストレートさにカカシは顔を綻ばせた。 「ありがとうな、ナルト」 いつものように、くしゃくしゃと頭を撫でてやると、ナルトはくすぐったそうに笑った。 「あのさあのさ、カカシセンセー、甘いの苦手だって言ってたから、ビターチョコで作ったんだってばよ」 チョコレートを零してサクラに怒られたとか、嘯霆颪のが難しかったとか。 身振り手振りを加えて、一生懸命説明する姿がいじらしい。 その可愛らしさに、今すぐそのよく動く唇を閉じさせてキスしたいと思ったが、カカシはそれを堪え、ナルトの話が途切れるのを待って細a跿に指をかける。 くいっと上向いた幼い顔がカカシを見上げる。 「なぁ、ナルト」 「なぁに?」 「スキって証拠にたまにはナルトからキスしてよ」 闌ウのチョコを指差しながら、カカシが楽しそうに言った。 「え、ええqDゥ!」 滅多に自分からはしないその行為を迫られて、うろたえたようにナルトは視線を泳がせた。 カカシのことがスキなのは本当だが、ゥ分からするのには未だ恥じらいを感じるのだ。 「嫌なv」ゥ?」 カカシの機嫌が悪くなりそうな気配を感じたナルトは慌てて首を振った。 本当はそのカカシの様qさえもナルトからキスしてもらうための演技だったのだが、単純なナルトはそれに気付かない。 「イヤじゃないけtDゥ」 ちらりと上目遣いにナルトがカカシを窺う。 vわず押し倒したくなるくらい可愛い。 ナルトはその表情がどれだけカカシを煽るかということには気付いていないのだろう。 「じゃあ、してよ」 ほんの少し、飢えたように声が掠れたことにナルトが気付かなければいいとカカシは思った。 「う、うるDゥ」 ナルトもまた自分のことで精一杯でカカシの様qに気を配る余裕などない。 観念したようにゆっくりとナルトが顔を近づけてくる。 が、困ったように途中でその動きを止めた。 「センセ、目つむって欲しいってば」 どうやらカカシがじっと見ているのに耐えられなくなったらしい。 「はいはい」 言われたとおりにカカシは目を閉じた。 目の前で目を閉じたカカシにナルトは思わず見惚れてしまう。 額にかかる銀の髪、それと同じ色v゚ハ毛が頬に薄い影を翌ニしている。 形のいい眉、通った鼻筋に薄い唇、どこをとっても非の打ち所のなa畉麗な恋人。 (センセー、カッコイイってw」ゥ) この人が、ゥ分を好きでいてくれることがなんだか奇蹟のような気がする。 胸がいっぱいで、何かが溢れてきそう。 そっと、その頬にちいさな両手で触れた。 精一杯の想いを込めてその名を呼んで、ゆっくりと唇を近づけていく。 「カカシセンセー、スキゥ・」 ちいさな呟きのような告白が吐息と共にカカシの鼓膜を揺らす。 ほんのりとしたあたたかな気配を唇のすぐ側で感じる。 柔らかな感触がカカシの唇に触れて、軽く押し付けられる。 瑞々しい果実のような甘さのそれはカカシが充分に味わう前に離れて行った。 「終わり?」 痊をあげたカカシから不満そうな声が洩れる。 「終わりっ!」 えぇ〜っ、というカカシの抗議をナルトは真っ赤になった頬のままで無視した。 「ふ〜るDゥ」 カカシが意味深なため息を洩らしたかと思うと、ぷいっと照れて横を向いたナルトの上に突然影が翌ソる。 「んbDゥ・っ!」 ナルトが我に返った時には、ちいさな舌はカカシのそれに絡め取られて。 ナルトがカカシにした触れるだけのキスとは比べ物にならないくらいに深く、何度も唇を重ねられる。 「あゥ・ふbDゥっ」 濡れた水音がキスの深さを物語る。 やがて、ナルトv藜がくたりと力を失った頃。 銀糸で繋がった唇がゆっくりと離れた。 「俺は甘いもの苦手だけど、ナルトのキスだけはどんなに甘くても平気なんだよね〜」 ナルトの濡れた唇を指でなぞりながら、そんな恥ずかしいことを臆面もなく言い放つカカシに、ナルトの方が居たたまれなくなる。 「せんせっ!」 恥ずかしさのあまり泣きそうなナルトの声を聞きながら、カカシは脇においてあったチョコレートをいそいそとしまい始めた。 もう一度綺麗にリボンまで結びなおして、ソファの前においてあったローテーブルの上に載せる。 「なんでしまうんだってw」ゥ?」 やっぱり甘いもの嫌い?と、不安そうな瞳で聞いて来るナルトをひょいっとカカシが抱き上げた。 「うん?これからもっと甘いもの食べるから」 これは明日、とカカシが不敵な笑みを浮かべた。 「甘いもの?」 「そ。あま〜いあま〜いナルト」 キョトンとしたナルトにカカシが楽しそうに言った。 「!!」 これには、さすがに鈍感なナルトもカカシの思惑に気付かざるを得ない。 「食べさせてくれるよね?」 ▲ゥゥウンゥ・」 こつんと合わせられた額に同じように額をすりよせてナルトが小さg員いた。 ナルトがカカシのために作ったチョコレート。 カカシの口に入るのは明日までオアズケ。 その後、二人の夜がチョコレートより甘いものになったのは言うまでもない。 O万打!O万打ですよ!奥さん〜!!(←壊れ) 皆様!ありがとうございます! サイト開設約半年でここまで来れるとは思いもよらず、感謝感激でございます! さらに二撃ニいえばバレンタインデーvv こんなオイシイイベントを熱血カカナラーの吉田が見逃すことが出来ましょうか!否、出来ません! それにしても、こんなバカップル、久しぶりに書いた(笑) 激しく短い駄文ですが、TOPイラスト同様こちらも持ち帰り可ですので、心優しい方は貰ってやって下さい。 もちろん、イラストだけとか小説だけでも構いません〜。 これからもcaramel boxをよろしくお願いいたします☆ 管理人・吉田可南子 可南子ちゃんのサイトでお持ち帰り可だったのでソッコーでいただいてきてしまいましたv 30000HIT、おめでとうございます〜〜 ってか、貰いすぎだよ→自分! それにしてもバレンタインって……そそる響きだわぁ←いや、ちがうだろっ ナルちょ、チョコと一緒にたべられちゃえー ってか、食べてぇ!! 可南子ちゃん、悦な小説、ホントにありがとうございます。 これからも頑張ってまほらの、いや、全国のカカナラーの皆さんに心の潤いをっ |